【こねずみ物語 第二話 夢の国】
「入国審査」
こねずみは、夢の国にたどり着きました。夢の国の入口には門番が立っています。
門番は、こねずみに言いました。この国は、夢を持っている人しか入れない。
こねずみは、門番に言いました。私は夢を見つけるためにこの国へ来たのです。夢の国へ入れてください。
門番は、こねずみに言いました。夢を持っていないものを入国させるわけにはいかない。
こねずみは、門番に言いました。夢を持つことが夢で~す。(かなり強引な理由だけど)
門番は一瞬考えましたが、こねずみに言いました。仕方ない。入ってよし。
こねずみは、門番にお礼を言って夢の国へ入りました。
「よんねずさんの夢」
こねずみは、よんねずさんと出逢いました。
こねずみは、よんねずさんに聞きました。あなたの夢を教えてください。
よんねずさんは応えました。歌で人を喜ばすクリエイターとして活躍するのが夢です。歌と歌詩で多くの人が集まる心地よい場所を提供し、みんながたくさんの学びと発見ができるようにしたい。みんなが活き活きとした姿を見るのが私の喜びなのです。
こねずみは、よんねずさんに言いました。みんなが笑い合える憩いの場をつくる夢、素敵ですね。
こねずみは、もっといろいろな人の夢を聞きたくなりました。
そう思っていると、向こうから、あみねずさんがこねずみに近づいてきました。
「あみねずさんの夢」
こねずみは、あみねずさんに聞きました。あなたの夢を教えてください。
あみねずさんは応えました。世界中の素敵な景色を見に行き、そこで友達をつくること。2つ目は、小さな店を持つこと。3つ目は、ありがとうと言えることを、1日に100個以上見つけることかな。
こねずみは、あみねずさんに言いました。素敵な夢です。きっと叶いますね。
そして、あみねずさんに別れを言うと、次の夢を探しに行きました。しばらく歩くと、動物園の看板を見つけました。
誰かいないか、こねずみは探しました。
「こうねずさんの夢」
こねずみは、こうねずさんと出逢いました。
こねずみは、こうねずさんに聞きました。あなたの夢を教えてください。
こうねずさんは応えました。僕の夢は、自分の好きな事、得意なことで目の前の人を喜ばすこと。僕の折り紙や筆文字で、まわりのみんなが笑顔になってくれたり、感動してくれたらいいな。
こねずみは、こうねずさんに言いました。得意なことで、周りの人を幸せにできることは最幸なことですね。
そう言った直後に、近くで大きな音が聞こえました。ずど~ん。何かが近づいて来たようです。
「はるねずさんの夢、ゆりねずさんの夢」
こねずみは、はるねずさんと逢いました。そして、聞きました。はるねずさん、あなたの夢を教えてください。
はるねずさんは応えました。私の夢は、たまねずとコラボセミナーを実施すること。2つ目は、家族の健康。3つ目は、みんなのお手伝いができる人生かな。
こねずみは、はるねずさんに言いました。素敵な夢ですね。
すると、その話を近くで聞いていたゆりねずさんが、近づいてきて、こねずみに言いました。こねずみさん、私の夢も聞いてください。私の夢は、世界一のEdutainer(楽しみながら学ぶことを教える人)になること。私の周りの人たちを楽しませながら英語を教えたいのです。2つ目は、家族と世界中の人たちが笑顔で暮らせること、3つ目は、たまねずさんみたいになること。
こねずみは、ゆりねずさんに言いました。きっとなれます。応援しますね。
そう言い、二人と別れたこねずみは、また歩き始めると、どこからかギターの音が聞こえてきました。ぽろろ~ん。どうやら、近くで誰かが歌っている様です。
「キャシねずさんの夢、リキねずさんの夢」
こねずみは、キャシねずさんと出逢いました。そして、聞きました。キャシねずさん、あなたの夢を教えてください。
キャシねずさんは応えました。私の夢は、T.FORCA(フットサルのチーム)のみんなと日本一になること。九州リーグでプレイすることかな。
こねずみは、キャシねずさんに言いました。この夢、ぜったい叶うね。応援します。
すると、ごろりんと転がりながら、リキねずさんが現れました。
こねずみは、リキねずさんに聞きました。あなたの夢を教えてください。
リキねずさんは応えました。絵本をたくさん作りたいな。2つ目は、義兄弟・義姉妹を100作って、お互いに助けあって生きていくこと。3つ目は、素敵な絵や写真を見ながら、素敵な音楽を聴いて毎日を過ごしたい。
こねずみは、リキねずさんに言いました。時間はかかるかもしれないけど、きっと叶うよ。自分を信じて。
「こねずみの夢」
こねずみは、たくさんの夢を聞くことができ、そしてそして思いました。
みんないろいろな夢を持っていて、その夢を実現させるために一所懸命生きている。この世は夢であふれているんだなあ。
よし。僕の夢は決まった。これから、いろいろな体験をして、みんなの笑顔と幸せのために何ができるのか学んでいきたい。
そう決意し、こねずみは次の世界へ旅をつづけました。