【こねずみ物語 第一話 旅立ち】
「こねずみの悩み」
こねずみは、ある日思いました。毎日、何の為にいきているのか?特に不幸せでもなく、食事も美味しく食べているし、友達とも楽しく過ごしている。
でも、心の奥がとても寂しく、悲しいのは何故なのだろう?
「母ねずみに聞く」
こねずみが、母ねずみに聞きました。「ねえ、お母さん。心がとても苦しいの!」
母ねずみは、こねずみに言いました。「こねずみよ。それは大人になった証拠だよ。そして、苦しい気持ちが何なのか? それは、自分で見つけるしか答えはないの。」
こねずみは、仕方なく答えを見つけるために友達を訪ねることにしました。
「友ねずみくんに聞く」
こねずみは、友ねずみくんに言いました。実は、僕の心はとても苦しいんだ。心が苦しくなる理由が何故だか知ってるかな?
友ねずみくんは言いました。こねずみくん。僕の苦しい時があったよ。でも、たまねずくんに会って、いろいろな事を教えてもらったら人生が変わり、あっという間に苦しさがなくなり心が軽くなったよ。
こねずみくんも、たまねずくんに、ぜひ会ってみるといいよ。
「たまねずくんに聞く」
こねずみは、たまねずくんに聞きました。私は心がとても苦しいのです。どうすればよいですか?
たまねずくんは応えました。苦しみは、心の輝きを失っている証拠だよ。人はね。人のために生きるときに、最も命が輝くようにできているんだ。
自分の命の輝きを人の笑顔と幸せのために使い、喜んで世の中に役立てるために、あなたはこの世に生まれてきたんだよ。
こねずみは言いました。どうすればいいのですか?
たまねずくんは言いました。まみねずさんに聞くといいですよ。
「まみねずさんに聞く」
こねずみは、まみねずさんに聞きました。どうすれば、心は輝くの?
まみねずさんは応えました。それはね、夢をいっぱい持つことなんだ。
まずは、夢を100個、ノートに書いてみて。そして、少しでも良いので毎日、それを実現させるための実践をしてみてください。
「こねずみの夢」
こねずみは、さっそく夢を100個、書くことにしました。
「旅をする」「恋をする」「友達を増やす」。なかなか、100個は書けないなあ。
みんなは、どんな夢を持っているのかな?聞いてみたいなあ。そうだ、旅をしよう。
「こねずみの旅立ち」
さあ、どこへ行こう。わくわくしてきたぞ。お母さん、行ってきま~す。
こうして、子ねずみは自分の夢探しの旅に出かけました。