経営とは?もともとは仏教用語だった
経営という言葉は、もともと仏教の言葉でした。
「自分の人生をどう営んでいくか」「自分自身をどう生かすか」という意味です。
言い換えると、「人の生きる意味」や「人生の目的」、つまり「生き方」を明確にしていきましょう、ということです。
それぞれの漢字の意味や語源を調べてみるとわかりますが、経とは織物の経糸(縦糸)を表しています。
布の縦に筋がしっかりと通っている様子は、簡単には変えてはいけない筋道や道理があることに例えることができます。
そして、時が経っても「変わらないもの」「変えてはいけないもの」とされ、会社で言うと創業の精神(想い)や理念、代々受け継いできた伝統や価値観、不変の道理を説いた書(経書)などを表すようになりました。
営は横糸。作る、工夫する、計画する、管理する、精一杯働くという意味もありますが、営営という言葉があるように、一か所に落ち着かず、あちこち行き来したり、休む間もなく自由奔放に動く様子のイメージの方が分かり易いと思います。
つまり、時代に合わせて「変えていくもの」「変えなければいけないもの」で、その時々の社会情勢に対応しながら行動することです。
会社であれば組織運営の見直しや新しい分野への挑戦。個人であれば、どんな時代でも臨機応変に生きていく力をつけていく行動を表します。
まとめると、経とは「筋道(道理)を通すこと」、営は、それを「行動に現す(実行する)」ということになります。
言い換えると、経営とは、個人で言えば、どう生きれば良いかという人生の目標を明確にし、行動していく事。会社で言えば、創業の精神や理念をしっかりと受け継ぎ、どんな時代でも対応し利益を上げていく事となります。